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2026.08.25 仕上げ技術

バフ掛けとは?
バフ研磨との違い・現場での呼び方を神奈川県川崎市の職人が解説

執筆:マーケティング担当 松本(株式会社松本研磨工業)

金属研磨を初めて依頼する方から「バフ掛けって、バフ研磨と同じですか?」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、ほぼ同じ工程を指す言葉ですが、呼び方が複数ある背景には理由があります。本記事では、神奈川県川崎市で1967年から研磨一筋の松本研磨工業が、「バフ掛け」という言葉の意味、似た用語との違い、現場でよく使われる関連用語、依頼時に伝えるべきポイントを解説します。

バフ掛けとは

バフ掛けとは、バフ(研磨輪)を対象物に当てて磨き上げる作業を指す、現場でよく使われる呼び方です。「バフを掛ける」という動作をそのまま名詞化した口語的な表現で、正式な工程名としてはバフ研磨と呼ばれる加工と同じものを指します。

「バフ掛け」「バフ研磨」「バフ仕上げ」の違い

同じ工程を指す言葉が複数あるのは、視点の違いによるものです。

  • バフ研磨:加工方法・工程そのものを指す、最も一般的で正式な呼び方です。
  • バフ仕上げ:バフ研磨によって得られる結果・状態に重点を置いた呼び方です。詳しくはバフ仕上げとはで解説しています。
  • バフ掛け:現場での作業そのものを指す口語的な呼び方です。「磨きをかける」という動作のニュアンスが含まれています。

いずれも同じ加工を指しているため、どの言葉で依頼いただいても内容は伝わります。ただし業種や世代によって使う言葉が異なることがあるため、初めて依頼する方は言葉の違いに戸惑うこともあるようです。

現場でよく使われる関連用語

バフ掛けの現場では、次のような用語もよく使われます。

用語意味
素地バフ仕上げ前の下地を整える、粗い工程のバフ掛け
仕上げバフ最終的な光沢を出す、細かい工程のバフ掛け
捨てバフ新しいバフやコンパウンドを馴染ませるために行う、本番前の慣らし工程
目立て使用で潰れたバフの表面を整え、研磨力を回復させる作業
赤棒・白棒・青棒粗さの異なるコンパウンドの通称。粒子が細かくなる順に使い分ける

コンパウンドの種類についてはバフ研磨とは?種類・工程・Ra値の見方でも詳しく解説しています。

依頼時に「バフ掛け」を正確に伝えるコツ

「バフ掛けをお願いします」とだけ伝えると、実は情報として不足していることがあります。仕上がりのイメージを正確に伝えるには、次の情報もあわせてお伝えいただくとスムーズです。

  • 素材:ステンレス・アルミ・真鍮など、素材によって工程や注意点が変わります。
  • 仕上げのイメージ:鏡面のようなピカピカな光沢か、ヘアラインのような落ち着いた質感か。
  • 用途:装飾用か、機能部品か、食品・医療用途かによって、求められる精度が異なります。
  • 数量:1個からか、量産かによって工法の選び方が変わります。
「とりあえずバフ掛けしてほしい」というご相談でも問題ありません。現物・写真を拝見しながら、用途に合った仕上げをこちらからご提案することも可能です。

まとめ

バフ掛けは、バフ研磨・バフ仕上げと基本的に同じ工程を指す、現場でよく使われる呼び方です。呼び方は違っても中身は同じ加工なので、どの言葉で依頼いただいても問題ありません。仕上がりのイメージをより正確に伝えたい場合は、素材・仕上げのイメージ・用途・数量をあわせてお伝えいただくと、工程のご提案がスムーズになります。

「バフ掛けをお願いしたいが、どう伝えればいいかわからない」という場合は、神奈川県川崎市で1967年創業の松本研磨工業にご相談ください。図面がなくても、現物・写真をもとに最適な工程をご提案します。

よくある質問

Q. 「バフ掛け」と「研磨」は同じ意味ですか?

バフ掛けは研磨の中の一種類です。研磨にはバフ研磨のほかベルト研磨・バレル研磨など複数の工法があり、バフ掛けはそのうちバフホイールを使う工程だけを指す、より狭い言葉です。

Q. 現場で「素地バフ」と言われたら何のことですか?

素地バフとは、仕上げ前の下地を整えるための粗いバフ工程を指す現場用語です。傷や凹凸をならして次の仕上げ工程につなげる、荒磨きの段階にあたります。