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製造業のホームページに載せたい「設備一覧」と「加工事例」の書き方

公開日  / 更新日  | マツケンスタジオ 責任者

この記事で分かること
  • 製造業のホームページを見る人と、全体で載せたい内容
  • 設備一覧・できる範囲・加工事例の書き方(取引先を出せない場合も)
  • 強み・品質・会社概要の伝え方と、問い合わせにつなげる置き方

ホームページのご相談は無料です

製造業のホームページで、発注する人が特に確かめているのが「どんな設備があるか」と「どんなものを作ってきたか」です。設計者や購買の担当者は、この2つを見て「自分たちの部品を頼めそうか」を判断します。

この記事では、製造業のホームページ全体に載せたい内容を整理したうえで、中心になる設備一覧と加工事例を、問い合わせにつながる形で載せるための書き方をまとめます。

トップ加工内容設備一覧加工事例品質管理会社概要採用よくある質問お問い合わせ

まず、ホームページで何をしたいかを決める

製造業のホームページの役目は、大きく分けて3つあります。

  • 新しい取引先を見つける:検索や紹介で来た発注者に、頼めそうだと判断してもらう。
  • 人を採る:求職者に、仕事と職場の様子を知ってもらう。
  • 今の取引先に安心してもらう:担当者が社内で説明するときや、取引先の審査のときに、会社の情報を確かめてもらう。

どれを一番にするかで、トップに置く内容や、力を入れるページが変わります。新しい取引先を増やしたいなら設備・事例・問い合わせを、人が足りないなら採用のページを厚くします。目的がはっきりすると、載せる内容の優先順位も決めやすくなります。

製造業のホームページを見に来る人

載せる内容を決める前に、誰が何を確かめに来るのかを整理しておきます。BtoBの製造業では、見に来る人が一人ではないのが特徴です。

見に来る人確かめていること
設計・開発の担当者作りたい部品に対応できるか。材質、大きさ、精度、数量の範囲
購買・調達の担当者納期、数量、見積もりの頼みやすさ、取引の実績
品質保証の担当者どんな確認をして出荷しているか、検査の記録を出せるか
経営者・決裁する人会社の歴史、規模、経営の安定感
求職者どんな仕事か、働く環境、先輩の様子

同じページを、立場のちがう人が別の目線で読みます。「技術の話」と「会社の話」と「採用の話」を、それぞれ探しやすい場所に置くことが大切です。

製造業のホームページに載せたい内容

全体としては、次のようなページがあると、発注する人が判断に必要な情報をひと通り確かめられます。

ページ載せたいこと
トップ何の会社か(扱う材質・加工の種類・得意な分野)が一目で分かる言葉と写真
できること・強み対応できる材質、大きさ、精度、数量、納期の目安
設備一覧設備の種類、台数、加工できる大きさ
加工事例何を、どの材質で、いくつ、どのくらいの期間で作ったか
品質管理出荷前の確認、測定の体制、取得している認証
会社概要所在地、創業、従業員数、主な取引業界、沿革、アクセス
よくある質問図面なしの相談、試作1個から、急ぎの対応など
採用情報仕事内容、一日の流れ、先輩の声、募集要項
お問い合わせ図面やスケッチを添付できるフォーム、電話の受付時間

最初から全部をそろえる必要はありません。トップ、できること、設備一覧、加工事例、会社概要、お問い合わせがあれば、発注する人の判断材料としては十分です。ページ数の考え方はホームページは何ページ必要?でも紹介しています。

トップページで「何の会社か」を伝える

製造業のホームページでよくあるのが、トップに大きな工場の写真と「技術で未来をつくる」のような言葉だけが載っていて、何を頼める会社なのかが分からない、という形です。発注する人は、何社ものサイトを短い時間で見比べています。最初の画面で「自分たちに関係のある会社か」が分からないと、次の会社へ移ってしまいます。

トップには、たとえば「ステンレス・アルミの小ロット部品を、試作1個から」のように、材質+加工の種類+数量や得意分野が分かる一文を置きます。そのすぐ下に、設備一覧や加工事例への入口を並べると、知りたいことにすぐ進めます。

強みは「数字」と「事例」で書く

「高品質」「短納期」「確かな技術」は、どの会社のサイトにも書かれている言葉です。これだけでは、ほかの会社との違いが伝わりません。強みは、確かめられる数字や事例に言いかえます。

よくある書き方伝わる書き方の例
短納期に対応試作は図面を受け取ってから最短〇日で出荷(実際の日数を書く)
高精度な仕上げできる仕上がりの種類と、見本や過去の事例で、対応できる範囲を書く
幅広い材質に対応ステンレス、アルミ、真鍮、樹脂など、実際に受けている材質を並べる
豊富な実績創業からの年数、主な取引業界、これまでに受けた部品の種類

ここで書くのは、発注する人が判断するための「結果」です。社内の作業の進め方や工夫のような会社のノウハウまで書く必要はありません。「職人が手作業で仕上げている」程度の書き方で、手仕事の強みは十分に伝わります。

設備一覧に載せたいこと

設備一覧は、「何ができる会社か」を具体的に伝える材料です。次の項目を、表にして載せるのがおすすめです。

項目書き方の例
設備の種類加工の種類ごとの分類(切断、曲げ、溶接、表面の仕上げ、測定など)
台数同じ種類の設備が複数あれば、その台数
対応サイズ加工できる最大・最小の大きさや重さ
主な用途その設備でよく作っているもの(装置の部品、カバー、治具など)

大切なのは、画像の一覧だけにせず、文字の表にすることです。文字で書かれていれば、検索やAIにも「この会社にはこの設備がある」と伝わります。写真は、表とは別に添えましょう。AIに会社を正しく紹介してもらうための考え方は、ChatGPTに自社を紹介してもらうには?でもまとめています。

設備のくわしい名前まで載せる必要はありません。発注する人が知りたいのは、「どんな種類の加工が、どのくらいの大きさまで、何台分の余裕でできるか」です。種類・台数・対応サイズがそろっていれば、判断の材料になります。

「できること」を数字で書く

設備と合わせて、対応できる範囲を数字で書いておくと、発注する人が判断しやすくなります。

  • 対応できる材質
  • 加工できる大きさ(最大・最小)
  • 仕上がりの種類(見本や事例で見せられるもの)
  • 数量(試作1個から、小ロット、量産など)
  • 納期の目安

「できないこと」も書いておくと、合わない問い合わせが減り、合う相談が増えます。たとえば「大型の部品は対応外」「量産は数百個まで」のように書きます。

素材ごとの特徴や注意点も添える

同じ仕上がりの指定でも、材質によって向き不向きや注意点がちがいます。ステンレスは錆びにくく食品や医療の装置に使われることが多い、アルミは軽いぶん傷がつきやすい、といった素材ごとの特徴と、その素材で受けている仕事の例を添えておくと、設計者は「この会社は材料のことが分かっている」と感じます。

加工事例の書き方

加工事例は、「本当に頼めるのか」という不安を一番よく減らしてくれる情報です。1件ごとに、次の項目をそろえて書くと読みやすくなります。

  • 何を:部品や製品の種類(装置の部品、治具、カバーなど)
  • 材質:アルミ、ステンレス、樹脂など
  • 数量:試作5個、小ロット30個など
  • 期間:おおよその納期
  • 仕上がり:仕上がりの種類や、見本で決めたことなど、出せる範囲で
  • ポイント:図面なしで現物から作った、形の変更に対応した、など

事例の書き方の例

項目書き方の例
タイトル食品機械メーカー様|ステンレス製カバーの試作
材質・数量ステンレス・試作3個のあと、30個の追加
期間試作はおよそ2週間
ご相談の内容手書きのスケッチと現物から、形を相談しながら作りたい
対応したこと寸法を確かめながら試作し、使ってみた感想をもとに形を直して追加の分に反映

上は書き方を示すための例です。実際の事例は、自社の仕事の記録をもとに書きましょう。「お客様の困りごと」から始めると、同じ悩みを持つ発注者に響きます。

取引先の名前や製品を出せない場合

製造業では、取引先との約束で、製品の写真や名前を出せないことがよくあります。その場合でも、事例を載せる方法はあります。

  • 取引先の名前は出さず、業界だけを書く:「半導体装置メーカー様」「食品機械メーカー様」など。
  • 形が分からない写真を使う:一部を切り取った写真や、加工途中の写真。
  • 写真なしで、文章と数字だけで書く:材質・数量・期間・ポイントだけでも、十分に伝わります。

どこまで載せてよいかは、必ず取引先の了承を確認してから決めましょう。

発注する人に伝わる言葉を選ぶ

設計者や購買の担当者は、「材質+加工の方法+数量」のような具体的な言葉で依頼先を探します。社内だけで使っている呼び方ではなく、一般的に使われている言葉で書くことが大切です。地域で探す人も多いので、「〇〇県」「〇〇市」のような地名も、会社概要や事例の中に自然に入れておきます。

一方で、社内の作業の進め方や工夫のような、会社のノウハウまで書く必要はありません。載せるのは、発注する人が判断するために必要な情報だけで十分です。

設備と事例は、別のページに分けるか

設備が数台、事例が数件のうちは、1つのページにまとめても問題ありません。設備が10台を超える、事例が10件を超えるくらいになったら、「設備一覧」と「加工事例」をそれぞれ別のページに分けると読みやすくなります。事例が増えてきたら、材質や加工の種類ごとに絞り込めるようにすると、発注する人が自分の部品に近い事例を探しやすくなります。ページを分けても、お互いに行き来できるようにリンクしておくことが大切です。

写真の撮り方

写真はスマホで十分です。次の点に気をつけるだけで、見やすさが大きく変わります。

  • 明るい場所で撮る:工場の照明だけだと暗くなりがちです。窓の光が入る時間や、照明を足して撮ります。
  • 背景を片付ける:写したいものの周りに、関係のない物が写り込まないようにします。
  • 大きさが分かるようにする:加工品は、手や定規と一緒に撮ると大きさが伝わります。
  • 設備は全体と、働く人の様子を:設備の全体の写真に加えて、職人が作業している手元や後ろ姿があると、人の手で仕上げている会社だと伝わります。
  • 写してはいけないものに気をつける:取引先の製品、図面、工程表などが写り込んでいないか、載せる前に確かめます。
無料相談業種に合ったホームページを作りたい方へ

業種ごとに、取引先や求職者が見るところは違います。現場の話が通じる担当が、構成から一緒に考えます。

品質管理のページも添えて

設備と事例に加えて、品質をどう確かめているかが分かると、発注する人はさらに安心できます。持っている測定機器の種類、出荷前にどんな確認をしているか、検査の記録を出せるか、といった内容です。社内の細かな手順までは書かず、「どんな確認をして出荷しているか」が分かる程度で十分です。取得している認証があれば、名前と取得した年を書いておきます。

会社概要は「信頼の材料」

新しい取引先を探す購買の担当者や経営者は、会社概要のページを必ずといっていいほど確かめます。所在地、創業の年、従業員数、主な取引業界、沿革、工場の場所とアクセスを、文字でそろえておきます。創業が古い会社は、沿革の中に「いつ、どんな仕事を始めたか」を書いておくと、長く続いてきた理由が伝わります。社長の顔と一言があると、問い合わせる前の不安が和らぎます。

問い合わせにつなげる置き方

設備一覧や加工事例を読んだ人が、そのまま相談できるようにしておくことも大切です。

  • 事例のページの最後に、「似た部品の相談はこちら」といった相談の入口を置く
  • お問い合わせフォームに、図面やスケッチを添付できる欄をつくる
  • 「図面がなくても、現物や写真から相談できる」と書いておく
  • 秘密保持の契約を結んでから図面を受け取れる場合は、そのことも書いておく
  • 問い合わせから、返事や見積もりまでのおおよその日数を書いておく
  • 設備一覧から加工事例へ、加工事例から設備一覧へ、行き来できるようにリンクする

問い合わせが来ないときに確かめたいことは、ホームページから問い合わせが来ない理由で、確かめる順番と一緒にまとめています。

採用情報も同じサイトに

製造業のホームページは、取引先だけでなく求職者もよく見ています。設備一覧や加工事例は、求職者にとっても「どんな仕事をする会社か」を知る材料になります。採用のページから事例や設備のページへリンクしておくと、仕事のイメージが伝わりやすくなります。採用ページの作り方は採用ページで応募が増える書き方で紹介しています。

依頼の流れを載せる

初めて取引する会社に問い合わせるとき、発注する人は「何を用意すればいいか」「いつ見積もりが出るか」が分からず、ためらうことがあります。問い合わせから納品までの流れを、段階ごとに書いておきましょう。

  1. お問い合わせ:フォーム・電話・メールで。図面やスケッチ、写真があれば添えてもらう。
  2. 内容の確認:材質、数量、仕上がりの指定、希望の納期を確かめる。分からないところは打ち合わせで相談する。
  3. お見積もり:おおよそ何日で出せるかを書いておく。
  4. ご注文・試作:試作から始める場合は、確認してもらう段階を書く。
  5. 製作・検査:出荷前にどんな確認をするかを短く書く。
  6. 納品:届け方(持参、発送など)と、届いたあとの相談の受け方。

それぞれの段階で、発注する側が用意するものと、会社がすることを分けて書くと、より分かりやすくなります。

遠方からの相談に備える

ホームページは、地元だけでなく遠方の会社にも見られます。遠方からの相談を受けている場合は、「全国から受けている」「図面のやりとりと打ち合わせはオンラインでもできる」「完成品は発送で届ける」といったことを書いておきます。書かれていないと、遠くの会社は「近くの会社でないと頼めない」と思ってあきらめてしまいます。逆に、地域を限って受けている場合は、対応できる地域をはっきり書いておくと、合わない問い合わせが減ります。

よくある質問に入れたい質問の例

  • 図面がなくても相談できますか?
  • 試作1個からでも頼めますか?
  • 材料の手配もお願いできますか?
  • 急ぎの対応はできますか?
  • 遠方からでも依頼できますか?
  • 見積もりにはどのくらいかかりますか?

電話やメールで実際によく聞かれることを、そのまま質問として載せるのが一番です。

解説記事で見つけてもらう

設計者や購買の担当者は、依頼先を探す前に、素材や仕様のことを調べていることがよくあります。そうした疑問に答える短い解説記事をホームページに載せておくと、検索から会社を知ってもらうきっかけになります。

  • 素材ごとの特徴と、向いている用途
  • 仕上がりの決め方(見本や試作で確かめる進め方)
  • 試作を頼むときに用意しておくとよいもの
  • よく受ける相談と、その答え

ここでも、社内の作業の進め方や工夫まで書く必要はありません。発注する人が知りたい「選び方」や「頼み方」に答える内容にしぼると、会社のノウハウを守りながら、専門の会社としての信頼を伝えられます。

公開する前に確かめたいこと

  • 取引先の名前・製品・図面が、了承の範囲を超えて写真や文章に入っていないか
  • 設備の台数や対応サイズが、今の状態と合っているか
  • 納期や大きさなどの数字が、実際に対応できる範囲になっているか
  • スマホで見たときに、表が読めるか、問い合わせのボタンが押しやすいか
  • 問い合わせフォームから実際に送ってみて、届くか

発注する人はパソコンで見ることも多いですが、外出先や現場でスマホから確かめることもあります。どちらで見ても読みやすいかを確かめておきましょう。

よくある失敗

  • 写真だけで、文字の情報が少ない:きれいな工場の写真が並んでいても、材質や大きさ、数量が書かれていないと、発注する人は判断できません。
  • 設備一覧が画像やPDFだけ:スマホでは読みにくく、検索にも伝わりにくくなります。
  • 事例が何年も増えていない:最後の事例が数年前だと、今も同じ仕事を受けているのか不安になります。
  • 問い合わせの入口が会社概要の奥にしかない:事例を読んで相談したくなった人が、入口を探してあきらめてしまいます。

更新し続けるために

設備を入れ替えたとき、新しい事例ができたときに、すぐ更新できる仕組みにしておきましょう。事例は1件ずつでも、増えていくほど「今も仕事をしている会社」だと伝わります。社内で更新する人や時間が足りないときは、写真とメモを送るだけで更新を任せられる形にしておくと、止まらずに続けられます。マツケンスタジオでも、更新が難しい場合は月額サポートで代わりに更新しています。

まとめ

製造業のホームページは、設計者、購買、品質保証、経営者、求職者と、立場のちがう人が見に来ます。トップで何の会社かを伝え、強みは数字と事例で書き、設備一覧は種類・台数・対応サイズを文字の表で、加工事例は項目をそろえて書く。取引先を出せない場合も、業界名や数字で十分に伝えられます。会社のノウハウまで書く必要はなく、発注する人が判断するための情報をそろえることが大切です。製造業のホームページ全体の考え方は、製造業のホームページ制作のページで紹介しています。

よくある質問

Q
古い設備も載せたほうがいいですか?

今も使っている設備であれば載せて大丈夫です。古くても、特定の加工に向いている設備は強みになります。

Q
設備のくわしい名前まで書く必要がありますか?

必ずではありません。発注する人が知りたいのは、どんな種類の加工が、どのくらいの大きさまでできるかです。設備の種類・台数・対応サイズがそろっていれば、判断の材料になります。

Q
事例が少ない場合はどうすればいいですか?

1件ずつでも載せていきましょう。よく受ける相談の種類や、対応できる範囲を書いておくだけでも、判断の材料になります。

Q
事例はどのくらいの頻度で追加すればいいですか?

決まりはありませんが、月に1件でも追加していくと、情報が新しい会社だと伝わります。

Q
ホームページを作り直さずに、設備一覧や事例だけ足すこともできますか?

できます。今のホームページの作りによりますが、設備一覧や加工事例のページを足したり、事例を追加できる仕組みを入れたりする方法があります。まずは今のサイトで何ができるかを確かめてみましょう。

Q
仕上がりの精度は、どう書けば伝わりますか?

仕上がりは、数字で約束するより、できる仕上がりの種類と、見本や過去の事例の写真で示すほうが伝わりやすく、行き違いも起きにくくなります。図面に細かい指定がある場合は、部品を見て対応できるかを確かめてから答える、と書いておくと安心です。

松
マツケンスタジオ 責任者

デジタルマーケティングの仕事を10年以上。上場企業での勤務や、1,000万人以上が使うサービスのマーケティングを経験し、マーケターとして企業のオウンドメディアを50万PVまで育て、数百社の集客を支援してきました。家業である松本研磨工業のホームページを作り直し、リニューアルから1か月で有効なお問い合わせを3倍にしています。

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