おしゃれな工務店のホームページに共通すること|見た目と相談の両立
公開日 / 更新日 | マツケンスタジオ 責任者
- 工務店のホームページの役割と、おしゃれに見えるサイトの共通点
- 見た目だけでは相談が増えない理由と、おしゃれさと相談を両立させる構成
- 施工事例・写真・性能・費用の載せ方と、地域で見つけてもらう工夫
ホームページのご相談は無料です
「工務店 ホームページ おしゃれ」「かっこいい」「参考」。家づくりの依頼先を探す人だけでなく、ホームページを作り直したい工務店の方も、よくこうした言葉で調べています。
家を建てたい人は、何社ものホームページを見比べて依頼先を選びます。そのとき、見た目の印象は大きな判断材料になります。この記事では、工務店のホームページの役割を整理したうえで、おしゃれに見えるホームページの共通点と、見た目と相談の流れを両立させる考え方を、制作する側の目線で紹介します。

工務店のホームページの役割
工務店のホームページには、大きく3つの役割があります。
- 見比べられたときに選ばれる:家を建てたい人は、展示場や紹介だけでなく、ホームページで施工事例や考え方を比べてから、相談する会社をしぼります。
- 見学会・資料請求・相談を受け付ける:営業時間外でも、興味を持った人が申し込める窓口になります。
- 人を採る:大工や現場監督、設計の仕事を探す人も、ホームページで会社の雰囲気を確かめています。
おしゃれなデザインは、このうち「選ばれる」ための大切な要素です。ただ、それだけでは残りの役割は果たせません。見た目と中身の両方をそろえることが、この記事の一番のテーマです。
家を建てたい人が相談するまでの動き方
家を建てたい人は、ホームページを見てすぐに問い合わせるとはかぎりません。多くの場合、次のような段階を行ったり来たりしながら、相談する会社をしぼっていきます。
- 情報を集める:InstagramやGoogleマップ、検索で、近くの工務店や好みの家を探す。
- 見比べる:気になった数社のホームページで、施工事例、費用の目安、考え方を比べる。
- 実物を見る:見学会や完成した家を見に行き、つくり手と話してみる。
- 相談する:間取りや予算、土地のことを具体的に相談する。
ホームページは、2の「見比べる」段階で特によく見られます。ここで比べる材料がそろっていないと、3の見学会まで進んでもらえません。どの段階の人が来ても次に進めるように、「まずは資料を」「実物を見たい」「すぐ相談したい」の3つの入口を用意しておくと、取りこぼしが減ります。
デザインの前に、誰に向けたサイトかを決める
「おしゃれ」の中身は、工務店によってちがいます。自然素材の家が得意な会社と、すっきりしたモダンな家が得意な会社では、合う写真も色も書体もちがいます。デザインを考える前に、次のことを書き出しておきましょう。
- どんな家を建てたい人に来てほしいか(雰囲気、広さ、予算の幅)
- どの地域の人に向けているか
- 自社の家の一番の特徴は何か(素材、性能、間取りの工夫、土地探しからの相談など)
- ほかの工務店と比べられたとき、何で選ばれてきたか
実際に建てたお客様に「なぜうちを選んだのか」を聞くと、答えが見つかりやすくなります。ここが決まると、デザインの方向も、載せる言葉も自然に決まってきます。
おしゃれに見えるホームページの共通点
1. 写真が主役になっている
おしゃれに見えるサイトは、例外なく写真の質が高く、大きく使われています。光がきれいに入った室内、家族が過ごす様子、木の質感。家の魅力は、文章より写真で伝わります。施工事例の写真は、できればプロに撮ってもらう価値があります。
2. 余白がたっぷりある
情報を詰め込まず、写真や文章のまわりに余白をとると、落ち着いた上品な印象になります。「伝えたいことを全部載せたい」という気持ちを抑えて、ページごとに伝えることを絞るのがコツです。
3. 書体と色の数がしぼられている
使う書体は1〜2種類、色はベースの色と差し色の2〜3色にしぼると、まとまりのある印象になります。明朝体を見出しに使うと、やわらかく上品な雰囲気が出ます。
4. 色が家の雰囲気から決まっている
木の家なら木や土の色、白い壁のすっきりした家なら白とグレー、のように、建てている家の写真となじむ色を選ぶと、写真が引き立ちます。ロゴの色をそのまま全体に広げるより、写真との相性を優先するほうがうまくいきます。
5. 文章が短く、言葉が選ばれている
「高品質」「安心」のような言葉を並べるより、「木のぬくもりと、暮らしやすさを。」のように、短く、その会社らしい言葉で伝えています。
6. 施工事例がそろっている
写真の大きさ、タイトルの付け方、場所や広さの書き方がそろっていると、一覧で見たときにきれいに見えます。
見た目だけでは相談が増えない理由
おしゃれなホームページを作ったのに、資料請求や見学会の予約が増えない、ということもよくあります。原因の多くは、見た目ではなく「相談までの流れ」にあります。
- 費用の目安が分からない:家を建てたい人が一番気になるのは費用です。目安がまったく分からないと、問い合わせをためらいます。
- 家づくりの流れが分からない:相談から完成まで、何をして、どのくらいかかるのかが分からないと、不安が残ります。
- 相談の入口が見つからない:デザインを優先して、問い合わせのボタンが小さかったり、ページの最後にしかなかったりすると、相談につながりません。
- つくり手の顔が見えない:工務店は「人で選ばれる」ことが多い仕事です。社長や職人、スタッフの人柄が伝わらないと、大手との違いが伝わりません。
- 情報が古い:終わった見学会の案内が残っていたり、施工事例が何年も増えていなかったりすると、「今も元気に仕事をしている会社か」が伝わりません。
問い合わせが来ないときの確かめ方は、ホームページから問い合わせが来ない理由でも順番にまとめています。
おしゃれさと相談を両立させる考え方
- 見た目の雰囲気はトップと施工事例でつくる:写真と余白で世界観を伝える場所と、情報を伝える場所を分けます。
- 費用の目安と家づくりの流れは、必ず載せる:坪数ごとの目安や、建てた家の価格帯など、出せる範囲で書きます。
- 見学会と資料請求の入口を、目立つ場所に置く:デザインになじむ形で、どのページからでも相談できるようにします。
- 人柄が伝わるページを作る:スタッフ紹介や、家づくりへの思いを、写真と一緒に載せます。
- 施工事例を自分たちで追加できるようにする:事例が増えるほど、選ばれる理由になります。
工務店のホームページの構成の例
| ページ | 載せたいこと |
|---|---|
| トップ | 会社らしさが伝わる写真と短い言葉、施工事例と見学会への入口 |
| 施工事例 | 写真、タイトル、場所、広さ、こだわったところ |
| 家づくりの流れ | 相談から完成・引き渡しまでの段階と、かかる期間の目安 |
| 費用の目安 | 坪数ごとの目安や、建てた家の価格帯 |
| 性能・こだわり | 断熱・耐震などの考え方、使っている素材 |
| スタッフ紹介 | 社長、設計、大工、現場監督などの顔と一言 |
| お客様の声 | 建てた方の感想(了承を得たもの) |
| アフター・保証 | 引き渡し後の点検や、困ったときの連絡先 |
| 対応エリア・会社概要 | 家を建てられる地域、所在地、創業、許可や資格 |
| よくある質問 | 土地探しから相談できるか、ローンの相談、工期など |
| 見学会・資料請求 | 日程、予約の方法、資料請求のフォーム |
最初からすべてのページをそろえる必要はありません。施工事例、家づくりの流れ、見学会・資料請求の3つから始めて、ほかのページを順に足していく進め方もできます。リフォームも受けている場合は、新築とは読む人がちがうので、入口を分けておくと迷わせません。
施工事例の書き方
施工事例は、工務店のホームページで一番よく見られるページです。写真を並べるだけでなく、1件ごとに次の項目をそろえると、見比べやすくなります。
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| タイトル | 「土間のある平屋」のように、その家の特徴を一言で |
| 場所 | 市や町の名前まで。番地は書かない |
| 広さ・構造 | 延床面積、平屋か2階建てか、構造 |
| 性能 | 出せる場合は、耐震や断熱の等級など |
| ご相談のきっかけ | どんな暮らしをしたかったか、何に困っていたか |
| こだわったところ | 間取り、素材、収納、家事のしやすさなど |
| お客様の声 | 了承を得た範囲で、住んでみての感想 |
家族の人数や暮らし方は、建てた方が載せてよいと言った範囲だけにします。写真は、外観、リビング、キッチン、水回り、こだわりの場所、の順に並べると、家の中を歩いているように見てもらえます。「平屋」「二世帯」「土地探しから」のように、種類で絞り込めるようにしておくと、自分に近い家を探しやすくなります。
写真の撮り方・選び方
- 引き渡しの前に撮る:家具が入る前の、きれいな状態を撮れるのは一度きりです。予定に入れておきましょう。
- 明るい時間に撮る:窓からの光が入る時間を選ぶと、室内がやわらかく写ります。
- 住んでからの写真も了承を得て:家具が入り、暮らしが始まった様子は、建てたあとの姿を想像してもらうのに役立ちます。
- 人が写る写真:大工の手元や打ち合わせの様子など、つくり手の写真もあると、人柄が伝わります。
- 写真の大きさをそろえる:縦横の比率をそろえておくと、一覧がきれいに並びます。
写真と文章の用意の進め方は、ホームページに載せる写真と文章の用意のしかたも参考にしてください。
性能は、比べられる形で書く
「高断熱」「地震に強い」と書くだけでは、ほかの会社とのちがいが分かりません。国の住宅性能表示制度では、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」にもとづいて、耐震等級や断熱等性能等級などの等級で住宅の性能を表します。自社の家が標準でどの等級に対応しているか、実際に評価を受けた家があるかなど、確かめられる形で書くと、比べる人に伝わります。
書くときは、すべての家が当てはまるのか、希望した家だけなのかを分けて書きましょう。実際とちがう印象を与える書き方は、あとで信頼を失う原因になります。
費用の目安の書き方
費用を載せるときに大切なのは、「その金額に何が含まれているか」を書くことです。同じ「坪単価」でも、会社によって含めているものや、面積の数え方がちがうことがあります。建物の本体のほかに、外の工事や諸費用が別にかかるなら、そのことも書いておきます。
- 建てた家の価格帯(「〇〇万円台が多い」など)
- 金額に含まれるもの・含まれないもの
- 土地探しや住宅ローンの相談にのれるか
はっきりした金額を出しにくい場合でも、「まずは予算に合わせた相談から」と書いて、入口を用意しておくことが大切です。
見学会・資料請求の入口の置き方
おしゃれなデザインと相談の入口は、置き方しだいで両立できます。
- 画面の端に小さく固定する:スマホでは画面の下に「見学会」「資料請求」のボタンを小さく出しておくと、デザインを邪魔せずに、いつでも押せます。
- 施工事例の最後に置く:事例を見て気持ちが動いたところで、「この家のような相談はこちら」と案内します。
- 申し込みの項目は少なく:名前、連絡先、希望の日時くらいにしぼると、途中でやめる人が減ります。
- 見学会の日程は最新に:終わった見学会は早めに下げ、次の予定がまだなら「次回の案内を受け取る」入口を置きます。
スマホで見たときに気をつけること
家づくりを考えている人の多くは、スマホでホームページを見ています。パソコンでおしゃれに見えても、スマホでは写真が小さすぎたり、文字が読みにくかったりすることがあります。スマホでは、写真を画面の幅いっぱいに使う、文字を大きめにする、見学会や資料請求のボタンを押しやすい位置に置く、といった調整が大切です。作るときは、必ずスマホでの見え方を確かめましょう。
Instagramとのつなげ方
工務店はInstagramで施工事例を発信していることも多いです。Instagramは雰囲気を伝えるのに向いていますが、費用や流れ、会社の情報までは伝えきれません。Instagramで興味を持った人が、ホームページでくわしい情報を確かめ、相談へ進む流れをつくると、両方が生きてきます。
地域で見つけてもらう工夫
工務店は、建てられる地域が決まっている仕事です。家を建てたい人は「〇〇市 工務店」のように、地名を入れて探すことが多くあります。
- 対応エリアをはっきり書く:市や町の名前を文字で書いておくと、近くの人に見つけてもらいやすくなります。
- 施工事例に場所を書く:「〇〇市の平屋」のように書くと、同じ地域の人が自分ごととして見てくれます。
- Googleマップの情報を整える:地図で探す人も多いので、営業時間や写真、ホームページのアドレスをそろえておきます。くわしくはGoogleマップで選ばれる会社の共通点やMEO対策とは?で紹介しています。
お客様の声の集め方
建てた方の声は、会社が自分で書く言葉より信じてもらいやすい情報です。ただ、引き渡しのあとにお願いしようとすると、なかなか集まりません。
- 引き渡しのときにお願いしておく:「住み始めて少したったら、感想を聞かせてください」と伝えておくと、あとで頼みやすくなります。
- 短い質問紙を用意する:「うちを選んだ理由」「打ち合わせで良かったこと」「住んでみて気に入っているところ」など、3〜4問にしぼると答えてもらいやすくなります。
- 載せる範囲を確かめる:名前の出し方(イニシャル、地域名だけなど)や写真を載せてよいかを、必ず本人に確かめます。
- 施工事例とつなげる:声をその家の事例のページにも載せると、写真と言葉がそろって伝わり方が深まります。
家づくりの読みもので見つけてもらう
家を建てたい人は、依頼先を探す前に「平屋の間取り」「土地探しの進め方」「断熱等級とは」のようなことを調べています。こうした疑問に、地元の工務店として答える読みものをホームページに載せておくと、検索から会社を知ってもらうきっかけになります。打ち合わせでよく聞かれることを、そのまま題材にするのが一番です。施工事例へのリンクを添えれば、読みものから事例、事例から見学会へと進んでもらえます。
更新が止まらない仕組みにする
おしゃれなホームページほど、「更新するとデザインが崩れそう」と手が止まりがちです。施工事例や見学会のお知らせを、写真と短い文章を入れるだけで追加できる作りにしておくと、デザインを崩さずに続けられます。社内で手が回らない場合は、写真とメモを渡して更新を任せる方法もあります。マツケンスタジオでは、公開後の更新や改善も続けて受け持ち、更新が難しい場合は月額サポートで代わりに更新しています。
大工・現場監督の採用にも使う
工務店のホームページは、職人や現場監督を探すときにも見られます。施工事例やスタッフ紹介は、求職者にとっても「どんな家を、どんな人とつくる会社か」を知る材料です。採用のページを用意し、事例やスタッフ紹介とつなげておきましょう。採用ページの作り方は採用ページで応募が増える書き方、建設業全体の考え方は建設業のホームページに載せたいことで紹介しています。
作り直しを頼む前に用意しておくもの
- 好きなサイト・好みの雰囲気:工務店に限らず、好みの雰囲気のサイトをいくつか。
- 施工事例の写真と情報:代表的な事例を数件分。場所、広さ、こだわったところのメモ。
- 選ばれてきた理由:お客様からよく言われること、ほかの会社とのちがい。
- 費用の目安と家づくりの流れ:出せる範囲の価格帯と、相談から引き渡しまでの段階。
- ホームページで一番増やしたいもの:見学会の予約か、資料請求か、採用か。
制作の進み方はホームページ制作の流れと期間、依頼先の選び方はホームページ制作会社の選び方でまとめています。マツケンスタジオでは、ドメインとサーバーはお客様の名義のままで進め、最初の相談から公開後まで同じ担当が受け持ちます。
まとめ
おしゃれな工務店のホームページの共通点は、写真が主役であること、余白、しぼられた書体と色、家の雰囲気に合った色、短い言葉、そろった施工事例です。ただ、見た目だけでは相談は増えません。誰に向けたサイトかを先に決め、費用の目安、家づくりの流れ、性能、相談の入口、人柄が伝わるページを、デザインになじむ形で入れることが大切です。施工事例を項目をそろえて増やし続け、対応エリアを文字で書いておけば、地域で選ばれるホームページに育っていきます。工務店のホームページの全体の考え方は、工務店のホームページ制作のページで、制作イメージと一緒に紹介しています。
よくある質問
ぜひ教えてください。どんな雰囲気が好みかが分かると、話が早く進みます。そのまま真似るのではなく、雰囲気を参考にして御社らしい形にします。
予算が許せば、代表的な事例だけでもプロに頼む価値があります。スマホで撮る場合は、明るい時間に、部屋を片付けてから撮るだけでも印象が変わります。
目安が分からないほうが、問い合わせをためらう人は多いです。「〇〇万円台から」「建てた家の価格帯」など、出せる範囲で書くのがおすすめです。
施工事例やお知らせを、写真と短い文章を入れるだけで追加できる作りにすれば、デザインを崩さずに更新できます。
決まりはありませんが、まずは代表的な数件を、項目をそろえてていねいに載せるのがおすすめです。そのあと、引き渡しのたびに1件ずつ足していくと、情報が新しい会社だと伝わります。
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