SEO対策は自分でできる?中小企業が今日から始めるやり方と注意点
公開日 | マツケンスタジオ 責任者
- SEOの基本と、中小企業が自分でできること
- 狙う言葉の決め方と、ページ・タイトルの整え方
- やってはいけないことと、業者に頼むときの見分け方
ホームページのご相談は無料です
「SEO対策をしましょう」と営業の電話がかかってくる。けれども、何をするものなのか、自分たちでできるのか、業者に頼まないといけないのかが分からない。中小企業の社長や担当者から、よく聞く悩みです。
先に答えを書くと、SEO対策の土台になる部分は、自分たちでできます。Googleも、検索で見つけてもらうための基本を、誰でも読める形で公開しています。この記事では、Googleの公式の説明をもとに、中小企業が自分でできるSEO対策のやり方と、気をつけたいこと、業者に頼むときの見分け方を紹介します。
SEO対策とは
SEOは「検索エンジン最適化」の略で、Googleなどの検索で、自社のページを見つけてもらいやすくするための取り組みです。広告のようにお金を払って上に出すのではなく、ページの中身や作りを整えることで、検索した人に選ばれるようにします。
大事なのは、SEOは「検索エンジンをだます技」ではないということです。Googleは、検索した人にとって役に立つページを上に出そうとしています。そのため、SEO対策の中心は、探している人が知りたいことを、分かりやすく書いたページを用意することです。
中小企業にSEO対策が向いている理由
- 地域と仕事の内容で探す人に届く:「〇〇市 金属加工」「〇〇区 外構工事」のように、具体的な言葉で探す人は、すでに依頼先を探している人です。
- 広告費をかけ続けなくてよい:一度作ったページは、更新を続ければ長く見つけてもらえます。
- 自社の強みを一番知っているのは自社:役に立つページを書くための材料は、ふだんの仕事の中にあります。
自分でできること、頼んだほうが早いこと
SEO対策には、自分でできることと、専門の知識がいることがあります。最初は、自分でできることから始めるのがおすすめです。
| 自分でできること | 頼んだほうが早いこと |
|---|---|
| 狙う言葉を決める | サイト全体の構成の作り直し |
| 事業ごとのページの文章を書く | 表示の速さの改善など、技術的な調整 |
| タイトルと説明文を整える | 大きなサイトの移転やURLの変更 |
| 事例やよくある質問を足す | 競合の調査と、記事の計画づくり |
| Search ConsoleとGoogleマップを整える | 数字を見ながらの継続的な改善 |
ステップ1:狙う言葉を決める
SEO対策の最初の一歩は、どんな言葉で探す人に見つけてほしいかを決めることです。ここが決まらないと、何を書けばよいかも決まりません。
「地域」×「仕事の内容」で考える
地域で仕事をする中小企業なら、「地域の名前」と「仕事の内容」の組み合わせから考えると、狙う言葉が見つかりやすくなります。
| 業種 | 狙う言葉の例 |
|---|---|
| 製造業 | 〇〇市 金属加工、ステンレス 加工 小ロット |
| 建設業 | 〇〇市 解体工事、〇〇区 外構工事 |
| 運送業 | 〇〇県 チャーター便、関東 冷凍輸送 |
| 採用 | 〇〇市 正社員 製造、〇〇区 ドライバー 求人 |
お客様が使う言葉を集める
社内で使っている言葉と、お客様が検索する言葉は、違うことがよくあります。問い合わせのメールや電話で、お客様がどんな言葉を使っているかを書き出してみましょう。「よく聞かれる質問」も、そのまま狙う言葉の候補になります。
検索して、今の結果を見る
候補の言葉で、実際に検索してみます。上に出てくるのが、どんな会社の、どんなページかを見ると、その言葉で探す人が何を知りたいのかが分かります。会社のページが並ぶのか、解説の記事が並ぶのか、地図が出るのかによって、用意すべきページも変わります。
上に出ているページを参考にするときの見方
上に出ているページを見るときは、見た目ではなく中身を見ます。どんな見出しが並んでいるか、費用や納期、対応地域など、どんな情報が書かれているか、写真や事例がどのくらいあるか。共通して書かれていることは、探している人が知りたいことだと考えられます。そのうえで、自社にしか書けない事例や、仕事の進め方を足していきます。ほかの会社の文章や写真を写すのは、著作権の問題になるので絶対にやめましょう。
ステップ2:事業ごとにページを用意する
1つのページに、すべての事業を詰め込むと、どの言葉で探す人にも中途半端なページになります。事業の内容ごとにページを分け、それぞれのページで、何を、どこまで、どの地域で引き受けるかを、文章で具体的に書きましょう。
書くときは、次のことを意識します。
- 文章で書く:画像の中の文字は、検索エンジンが読み取りにくいことがあります。大事なことは文章で書きます。
- 具体的に書く:「幅広く対応」より、対応できる素材、サイズ、量、地域を書きます。
- できないことも書く:合わない問い合わせが減り、合う相談が増えます。
- 写真には説明をつける:Googleは、画像の内容を説明する代替テキスト(alt)を書くことを、とても大切だとしています。
ページ数の考え方は、ホームページは何ページ必要?で紹介しています。
ステップ3:タイトルと説明文を整える
検索結果に表示されるのは、主にページのタイトルと、短い説明文です。ここを見て、押すかどうかが決まります。
タイトル
Googleは、タイトルを「そのページに固有で、明確かつ簡潔で、内容を正確に説明するもの」にするようすすめています。すべてのページが「株式会社〇〇|ホーム」のように同じタイトルになっていないか、確かめてみましょう。
| よくない例 | よい例 |
|---|---|
| 事業内容|株式会社〇〇 | ステンレスの小ロット加工|〇〇市の株式会社〇〇 |
| ホーム | 〇〇区の外構工事・解体工事なら株式会社〇〇 |
説明文(メタディスクリプション)
説明文は、検索結果のタイトルの下に表示されることがある文章です。Googleは、ページごとに固有で、要点を簡潔に書くようすすめています。誰に、何を、どこで引き受けるのかを、100字前後でまとめましょう。
URL
Googleは、ページのURLに、使う人の役に立つ言葉を入れることをすすめています。たとえば「/service/stainless/」のように、何のページかが分かる形にします。ただし、ドメイン名に狙う言葉を入れても、効果はほとんどないとされています。
ステップ4:事例とよくある質問を足していく
事業のページができたら、事例とよくある質問を足していきます。どちらも、探している人が問い合わせの前に知りたいことで、検索で見つけてもらう入口にもなります。
- 事例:何を、どのくらい、どう対応したかを、1件ずつ書きます。取引先の名前を出せない場合の書き方は、製造業のホームページに載せたい「設備一覧」と「加工事例」の書き方で紹介しています。
- よくある質問:費用、納期、対応地域、最小の数量など、お客様に実際に聞かれたことを、そのまま質問と答えにします。
- 解説の記事:「〇〇とは」「〇〇の選び方」のように、お客様が調べていることを記事にします。
ページどうしをつなぐ
関係のあるページどうしは、リンクでつなぎます。Googleは、リンクの文字(アンカーテキスト)を、リンク先の内容が分かる言葉にすると、使う人にも検索エンジンにも伝わりやすいと説明しています。「こちら」ではなく、「ステンレスの加工事例」のように書きましょう。
ステップ5:サイトの土台を確かめる
中身と同じくらい大切なのが、サイトの土台です。次の3つは、最低限確かめておきましょう。
- スマホで見やすいか:Googleは、主にスマホで見たときのページの内容をもとに評価しています。文字の大きさ、ボタンの押しやすさを確かめます。
- httpsになっているか:アドレスの横に「保護されていない通信」と出ていないかを確かめます。くわしくは「保護されていない通信」と出るのはなぜ?で紹介しています。
- 表示が遅すぎないか:開くまでに時間がかかると、見る前に離れてしまう人が増えます。大きすぎる画像が原因のことがよくあります。
ステップ6:Search Consoleに登録する
Search Console(サーチコンソール)は、Googleが無料で提供している道具です。自社のサイトが、Googleの検索でどう見えているかを確かめられます。Googleも、SEOの最初の一歩として、Search Consoleを使ってパフォーマンスを確かめることをすすめています。
| できること | 使いみち |
|---|---|
| 検索パフォーマンス | どんな言葉で、何回表示され、何回押されたかが分かる |
| サイトマップの送信 | サイトのページの一覧をGoogleに伝える |
| URL検査 | ページがGoogleに登録されているかを確かめる |
| ページのインデックス登録 | 登録されていないページと、その理由が分かる |
狙った言葉で表示されているか、表示されているのに押されていないページはないかを、月に一度見るだけでも、次に直すところが分かります。数字の見方は、ホームページから問い合わせが来ない理由でも紹介しています。
登録の流れ
- Googleアカウントでログインする:個人のアカウントではなく、会社で管理するアカウントを使うと、担当者が変わっても困りません。
- サイトを登録する:登録のしかたには、ドメイン全体をまとめて登録する「ドメイン」と、決まったアドレスから始まるページだけを登録する「URLプレフィックス」の2つがあります。
- 持ち主であることを確かめる:「ドメイン」の場合は、ドメインの管理画面(DNS)に、Googleから指定された文字列を書き加えます。「URLプレフィックス」の場合は、ファイルを置く、ページに専用のタグを入れるなど、いくつかの方法から選べます。
- サイトマップを送る:サイトのページの一覧(サイトマップ)のURLを登録します。
- 数日たってから数字を見る:登録してすぐには、データがそろわないことがあります。
ドメインの管理画面に入れる人がいない場合は、制作会社やドメインの契約先に確かめます。仕組みは、ドメインとサーバーとは?で紹介しています。
見る人を決めておく
Search Consoleは、登録しただけでは役に立ちません。誰が、いつ見るのかを決めておきましょう。制作会社に見てもらう場合も、権限を渡すだけにして、持ち主のアカウントは自社に残しておくと、あとで困りません。
ステップ7:Googleマップも整える
地域で仕事をする会社は、地図の検索から見つけてもらうことも多いものです。Googleビジネスプロフィールを登録し、会社名、住所、電話番号、営業時間、ホームページのURLを、ホームページと同じ内容にそろえておきましょう。くわしくは、Googleマップで選ばれる会社の共通点とMEO対策とは?で紹介しています。
やってはいけないこと
Googleは、検索の順位を不正に操作しようとする行為を、スパムに関するポリシーとして定めています。違反すると、順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりすることがあります。次のようなことは、自分でも、頼んだ業者にもさせないようにしましょう。
- キーワードを詰め込む:同じ言葉を不自然に何度も並べることは、ポリシー違反とされています。
- リンクを買う、不自然に集める:順位を上げるためにお金を払ってリンクを張ってもらうことは、リンクの不正使用に当たります。
- 中身の薄いページを大量に作る:順位を操作するために、役に立たないページを大量に作ることも、ポリシー違反とされています。
- 見えない文字を入れる:背景と同じ色の文字などで、人には見えない言葉を入れることも禁止されています。
なお、Googleは、ページに書く「キーワード」のメタタグは使っていないと説明しています。昔の対策を今も続けている場合は、見直してよいところです。
事業のページを書くときの型
何から書けばよいか迷うときは、次の順番で書くと、探している人が知りたいことにひととおり答えられます。見出しをこの順に並べ、それぞれに数行ずつ書くところから始めましょう。
| 順番 | 書くこと | 例(金属加工の会社の場合) |
|---|---|---|
| 1 | このページで何を引き受けるか | ステンレスの部品を、1個から加工します |
| 2 | こんな方に向いている | 試作で少しだけ作りたい、急ぎの追加分がほしい |
| 3 | 対応できる範囲 | 素材、サイズ、数量、仕上がりの目安、対応地域 |
| 4 | 事例 | どんな依頼に、どう応えたかを数件 |
| 5 | 依頼の流れと、返事までの目安 | 図面を送る→見積り→発注→納品 |
| 6 | よくある質問 | 最小の数量、納期、図面がない場合 |
| 7 | 問い合わせの入口 | フォームと電話番号 |
この型は、検索で見つけてもらうためだけでなく、見に来た人が問い合わせを決めるためにも役に立ちます。上の例は書き方を示すためのもので、実際の会社の内容ではありません。
SEOでよくある勘違い
文字数が多いほど上に出る
文字数そのものが評価されるわけではありません。探している人の疑問に答えようとすると、結果として一定の分量になる、と考えるのが自然です。同じことをくり返して長くしても、読む人の役には立ちません。
一度やれば終わり
SEO対策は、ページを足し、直し、数字を見ることのくり返しです。事業の内容や、同じ言葉で探される会社の状況も変わるため、続けることが大切です。
順位が上がれば問い合わせが増える
順位が上がっても、ページの中身が問い合わせにつながらなければ、仕事は増えません。順位と合わせて、問い合わせの数と中身を見ていきましょう。
専門の業者でないとできない
この記事で紹介したように、土台の多くは自社でできます。むしろ、仕事の中身を一番よく知っている自社が書いたほうが、探している人の役に立つページになることも多いものです。
社内で進めるときの役割分担
担当者が一人で抱えると、日々の仕事に追われて止まりがちです。次のように役割を分けると、無理なく続けられます。
- 社長や責任者:狙う言葉と、力を入れたい事業を決める
- 現場の人:事例の写真を撮る、お客様によく聞かれることを伝える
- 営業や事務の人:問い合わせの内容と、どの言葉で探してきたかを記録する
- ホームページの担当者:ページを書く・直す、月に一度数字を見る
文章を書く時間がとれない場合は、箇条書きで材料を集め、文章に整える部分だけを頼む方法もあります。用意のしかたは、ホームページに載せる写真と文章の用意のしかたで紹介しています。
効果が出るまでの考え方
SEO対策は、今日直して明日すぐ順位が上がる、というものではありません。Googleのスターターガイドでは、変更したあと数週間待ってから、検索結果によい影響があったかを確かめるようすすめています。また、必ず目に見える変化が出るとは限らないとも書かれています。
そのため、次のような進め方が向いています。
- 一度にすべてを直そうとせず、狙う言葉の大事なページから順に直す
- 直した日と、直した内容を記録しておく
- 数週間から1か月ほどたったら、Search Consoleで表示回数と押された回数を見る
- 順位だけでなく、問い合わせの数と中身も合わせて見る
検索で上に出ることは目的ではなく、仕事につながる問い合わせを増やすための手段です。順位が上がっても問い合わせが増えない場合は、ページの中身や問い合わせの入口を見直します。
続けるための、月に一度の見直し
SEO対策は、続けることで効いてきます。担当者が忙しくても続けられるよう、月に一度、次のことだけ見る日を決めておくのがおすすめです。
| 見ること | 見る場所 |
|---|---|
| 狙った言葉で表示されているか | Search Consoleの検索パフォーマンス |
| 表示されているのに押されていないページ | Search Console(タイトルと説明文を直す候補) |
| 登録されていないページ | Search Consoleのページのインデックス登録 |
| 新しく書ける事例や質問 | その月の仕事と問い合わせ |
| 会社の情報が古くなっていないか | ホームページとGoogleマップ |
業者に頼むときの見分け方
自分たちで土台を整えたうえで、手が回らないところを業者に頼むのは、よい進め方です。ただ、SEOの業者の中には、注意したほうがよいところもあります。Googleは、SEOの業者に頼むかどうかを考える人に向けて、確かめたいことと、気をつけたい業者の例を公開しています。
頼む前に聞きたいこと
- これまでの作業の例と、うまくいった事例を見せてもらえるか
- Googleの検索の基本(ガイドライン)に沿って作業するか
- どんな成果を、いつごろ期待でき、どう測るのか
- 同じ業種や、同じ地域での経験があるか
- 何を変えたかを、どう報告してもらえるか
気をつけたい業者
- 順位を保証する:Googleは、掲載順位を保証する業者に注意するよう呼びかけています。
- Googleと特別な関係があると言う:そのような関係はないとGoogleは説明しています。
- リンクを大量に集める、大量に登録すると言う:スパムに関するポリシーに反するおそれがあります。
- 何をしたかを教えてくれない:作業の中身が分からないと、問題が起きたときに直せません。
見積りの見方は、ホームページの見積りの見方も参考にしてください。AIの検索で紹介してもらうための対策については、LLMO対策とは?で紹介しています。
まとめ
SEO対策の土台は、中小企業でも自分でできます。狙う言葉を「地域」と「仕事の内容」から決め、事業ごとのページを文章で具体的に書き、タイトルと説明文を整え、事例とよくある質問を足していく。そのうえでSearch ConsoleとGoogleマップを整え、月に一度、数字を見て直していきましょう。キーワードの詰め込みやリンクの購入など、Googleのポリシーに反することはせず、順位を保証する業者には気をつけてください。すべてを業者に任せなくても、手が回らないところだけを頼む形で進められます。まずは、狙う言葉を3つほど書き出し、それぞれに合うページが今のホームページにあるかを確かめるところから始めてみてください。ページがなければ、それが最初に書くページです。
よくある質問
できます。狙う言葉を決める、事業ごとのページを文章で書く、タイトルと説明文を整える、事例やよくある質問を足す、Search Consoleに登録する、といった土台の部分は、専門の知識がなくても進められます。技術的な調整やサイト全体の作り直しは、頼んだほうが早いことがあります。
自分で行う場合、Search ConsoleやGoogleビジネスプロフィールは無料で使えます。かかるのは、ページを書く時間です。業者に頼む場合の費用は、作業の範囲によって大きく変わるので、何をしてもらえるかを確かめてから比べましょう。
Googleは、変更したあと数週間待ってから、検索結果に影響があったかを確かめるようすすめています。必ず変化が出るとは限らないので、直した日と内容を記録し、数週間から1か月ごとに数字を見ていくのがおすすめです。
毎日書く必要はありません。大切なのは数より中身です。お客様に実際に聞かれた質問や、仕事の事例を、1本ずつ丁寧に書くほうが、探している人の役に立ちます。
Googleは、掲載順位を保証する業者に注意するよう呼びかけています。順位はGoogleが決めるもので、誰も保証できません。作業の中身と、成果をどう測るのかを確かめ、その場で契約しないようにしましょう。
できることはあります。ただ、スマホで見づらい、httpsになっていない、自分たちで直せないといった状態なら、作り直したほうが早い場合もあります。目安は、ホームページのリニューアルを考えたい6つのサインの記事で紹介しています。
「何から始めればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。町工場発のマツケンスタジオが、ドメインの取得から公開後の更新まで、まるごとお手伝いします。いまは毎月3社まで、特別な価格で制作する「事例づくりモニター」も受け付けています。