ホームページのリニューアル費用の相場と内訳|新しく作るときとの違い
公開日 / 更新日 | マツケンスタジオ 責任者
- リニューアル費用が決まる要素と、作り直す範囲による違い
- 新しく作るときとの違い(リニューアルならではの作業と、検索の評価を守る設定)
- 費用を抑えるコツ、維持費、見積りで確かめたいこと、進め方
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「今のホームページを作り直したいけれど、いくらかかるのか」。リニューアルの費用は、新しく作るときと同じように、規模や中身によって大きく変わります。数十万円で済むこともあれば、数百万円かかることもあります。
この記事では、制作する側の目線で、リニューアルの費用が何で決まるのか、新しく作るときと何が違うのかを整理します。作り直す範囲による違い、公開後にかかる費用、見積りで確かめたいこと、進め方まで、依頼の前に知っておきたいことをまとめました。
まず決めたいこと:全部作り直すか、一部を直すか
リニューアルの費用を大きく分けるのは、「どこまで作り直すか」です。同じ「リニューアル」でも、範囲によって作業の量がまったく違います。
| 範囲 | 主な中身 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 部分的な直し | 文章や写真の差し替え、ページの追加、問い合わせの導線の見直し | 見た目や作りに大きな問題はなく、情報が古いだけ |
| デザインの作り直し | 中身は生かしつつ、見た目と並べ方を新しくする | 内容は使えるが、古く見える・スマホで読みにくい |
| 全体の作り直し | 構成・文章・写真・デザイン・仕組みをまとめて作り直す | 事業の中身が変わった、更新できない、目的から見直したい |
スマホで崩れる、「保護されていない通信」と出る、自分たちで更新できない、といった問題はサイト全体に関わるため、一部だけ直すより、まとめて作り直したほうが手間も費用も少なく済むことがあります。作り直すかどうかの目安は、ホームページのリニューアルを考えたい6つのサインで紹介しています。
どちらにするかの考え方
迷ったときは、「今のサイトのどこに困っているか」を書き出してみると決めやすくなります。困っていることが「情報が古い」「事例が足りない」だけなら、部分的な直しで足りることが多いです。「スマホで読みにくい」「自分たちで更新できない」「事業の中身が変わって、構成から合わない」なら、全体の作り直しを考える時期です。
部分的な直しを何度も重ねると、そのたびに費用がかかり、全体のつくりが古いままになることもあります。数年先まで使うことを考えて、どちらが合うかを制作会社と一緒に考えるのがおすすめです。
リニューアル費用が決まる要素
費用を決める要素は、新しく作るときとほぼ同じです。
- ページ数:作り直すページの数。全部を作り直すか、一部だけかでも変わります。
- 原稿と写真:今のサイトの文章を生かすか、書き直すか。写真を撮り直すか。
- デザイン:型を使うか、一からつくるか。
- 機能:お知らせの更新、フォーム、事例の一覧など、何を入れるか。
- 作ったあとの管理:更新や修正を誰がするか。
リニューアルで特に差が出やすいのは、原稿と写真です。数年前に作ったサイトは、事業の中身や設備、働く人が変わっていて、文章や写真をそのまま使えないことがよくあります。どこまで生かせて、どこから書き直すかで、作業の量が変わります。
それぞれのくわしい考え方は、ホームページ制作の費用は何で決まる?でまとめています。
新しく作るときとの違い
リニューアルには、新しく作るときにはない作業があります。見積りに入っているかを確かめておきましょう。
今のサイトの確認
どのページがよく見られているか、どんな言葉で検索されているか、残したい内容は何かを確かめます。ここを飛ばすと、作り直したあとに検索からの訪問が減ってしまうことがあります。
内容の引っ越し
今のサイトにある文章や写真、事例などを、新しいサイトに移す作業です。ページが多いほど手間がかかります。お知らせや事例が何年分もたまっている場合は、全部を移すのか、必要なものだけを選ぶのかも決めます。
アドレスの引き継ぎ設定
ページのアドレスが変わる場合は、古いアドレスにアクセスした人を、新しいページへ自動で案内する設定(リダイレクト)をします。検索での評価をできるだけ引き継ぐために大切な作業です。
ドメインとサーバーの確認・切り替え
今のドメインやサーバーの名義と契約を確かめ、必要なら切り替えます。前の制作会社の名義になっている場合は、引き継ぎの手続きが必要です。会社のメールアドレスも同じドメインで使っている場合は、メールが止まらないように切り替える段取りも考えます。
リニューアルの見積りでよく見る項目
リニューアルの見積りには、新しく作るときの項目に加えて、次のような項目が並ぶことがあります。会社によって呼び方は違うので、中身で確かめましょう。
| 項目の例 | 中身 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 現状調査・分析 | 今のサイトの見られ方や、残す内容を確かめる | 何を調べて、どう報告してもらえるか |
| コンテンツ移行 | 今の文章・写真・事例を新しいサイトに移す | 何ページ分か、お知らせは何年分か |
| リダイレクト設定 | 古いアドレスから新しいページへ案内する | どのページまで設定するか |
| ドメイン・メール移管 | 今のアドレスとメールを引き継ぐ手続き | メールが止まらない段取りになっているか |
これらが「一式」にまとめられている場合は、中に何が含まれているかを聞いておきましょう。
検索からの訪問を減らさないための作業
リニューアルで気をつけたいのが、作り直したあとに検索からの訪問が減ってしまうことです。Googleは、アドレスが変わるサイトの移転について、次のような進め方をすすめています。
- 古いアドレスから新しいアドレスへ、永続的なリダイレクトを設定する:「301」などの、ずっと移ったことを伝える設定を使います。何回も転送を重ねず、新しいページへ直接案内するのが望ましいとされています。
- リダイレクトは長く残す:少なくとも1年は残しておくことがすすめられています。
- サイトの中のリンクも新しいアドレスに直す:古いアドレスへのリンクを残さないようにします。
- Search Consoleで新しいサイトマップを送る:新しいページの一覧をGoogleに知らせます。ドメインが変わる場合は、アドレス変更の手続きもします。
あわせて、よく見られていたページの内容は、新しいサイトでも残すようにします。見た目を新しくしても、検索で見つけてもらっていた情報がなくなると、訪問は減ってしまいます。この作業が見積りに含まれているかを、必ず確かめましょう。
作り直すときに見直したい中身
リニューアルは、見た目だけでなく、載せている中身を今の会社の姿に合わせる機会です。費用をかけるなら、次のような点もあわせて見直すと、作り直した効果が出やすくなります。
- 事業内容と強み:数年前から変わった仕事や、新しく対応できるようになったことが書かれているか。
- 設備と事例:取引先が判断の材料にする情報です。今の設備と、最近の事例に入れ替えます。
- 採用の情報:募集の内容や、働く人の写真が今のものか。
- 会社の基本情報:住所、電話番号、代表者名などが、Googleマップの情報や会社案内とそろっているか。ChatGPTなどのAIに会社を正しく紹介してもらうためにも大切です。ChatGPTに自社を紹介してもらうには?でまとめています。
規模ごとの考え方(例)
制作会社によって金額は大きく違いますが、マツケンスタジオでは、リニューアルも新しく作るときと同じ考え方で、ページ数をもとに費用を決めています。いまは「事例づくりモニター」として、次の価格でお受けしています(税別・ページ数と内容は目安です)。
| 規模 | 主な中身 | 価格の例 |
|---|---|---|
| 1ページ | 1枚のページにまとめ直す | 15万円〜 |
| 2〜5ページ | 会社の基本のページを作り直す | 30万円〜 |
| 6〜20ページ | 事業ごとのページや実績も作り直す | 60万円〜 |
| 21ページ以上 | 採用や複数事業のページも含めて | お見積り |
リニューアルの場合は、今のサイトの確認と、ドメイン・メールの引き継ぎも含めています。
「新しく作るより安くなるのか」とよく聞かれますが、今の文章や写真を生かせる分、手間が減ることはあります。一方で、今のサイトの確認や内容の引っ越し、アドレスの引き継ぎといった作業が加わるため、必ず安くなるとは限りません。
作り直したあとにかかる費用
リニューアルの費用を考えるときは、作り直したあとに毎年・毎月かかる費用も合わせて見ておきましょう。
- ドメイン代:年に数千円ほどが目安です。今のドメインをそのまま使うのが基本です。
- サーバー代:会社のメールも使う場合は、月1,000円前後が目安です。
- 管理・更新の費用:更新や修正を制作会社に任せる場合の月額費用です。
リニューアルは、サーバーや管理の契約を見直すよい機会でもあります。今の契約で、使っていないのに払い続けているものがないか、管理費に何が含まれているかを確かめてみましょう。制作費が安くても月々の費用が高いと、数年で見ると逆転することがあるので、3年ほどの合計で比べるのがおすすめです。月々の費用の中身はホームページの維持費・管理費の相場でまとめています。
費用を抑えるコツ
- 今の文章や写真を生かす:使える文章や写真は残し、足りないところだけを足すと、手間が減ります。
- 使っていないページは減らす:見られていないページや古い情報は、思い切って外します。ページ数が減れば、費用も下がります。
- 段階的に作り直す:まずはトップと主なページを作り直し、ほかのページは後から順に直していく方法もあります。
- 社内で決める人を先に決める:確認する人が途中で増えると、直しのやりとりが増えます。
- 補助金を調べる:小規模事業者持続化補助金など、ホームページの作り直しが対象になる制度があります。ホームページの費用だけでは申請できないなどの条件や、公募の時期が決まっているので、最新の要項で確認しましょう。くわしくはホームページ制作に使える補助金で紹介しています。
反対に、削らないほうがいいのは、今のサイトの確認とアドレスの引き継ぎの設定です。ここを省くと、作り直したあとに検索からの訪問が減り、取り戻すのに時間がかかります。
見積りで確かめたいこと
- 今のサイトの確認や、内容の引っ越しは含まれているか
- 古いアドレスから新しいページへの案内の設定は含まれているか
- 今のドメインとメールアドレスは、そのまま使えるか
- 新しいドメインやサーバーは、自社の名義で契約できるか
- 公開後の修正や更新は、どこまで含まれるか
- デザインや文章を、自社で自由に直したり使ったりできる契約か
最後の点は、著作権に関わります。著作権法では、文章やデザインの著作権は作った人に生まれ、契約で譲り受けることができます。取り決めがないと、次に別の会社に直してもらうときに困ることがあるため、契約書で確かめておくと安心です。見積りの読み方は、ホームページの見積りの見方でくわしく紹介しています。
リニューアルでよくある困りごと
作り直したあとに、次のようなことで困るご相談があります。どれも、事前の確認で防げることがほとんどです。
- 検索からの訪問が減った:古いアドレスからの案内の設定がされていなかった、よく見られていたページを外してしまった、というケースです。
- 会社のメールが届かなくなった:サーバーを切り替えるときに、メールの設定が引き継がれていなかったケースです。切り替えの日と段取りを、事前に決めておきます。
- お問い合わせのフォームが届かない:公開したあとに、フォームから実際に送って、届くかを確かめていなかったケースです。
- 見た目は新しいが、中身が古いまま:文章を前のサイトからそのまま移し、事業や設備の今の姿が伝わっていないケースです。
- 公開後、また更新が止まった:誰が更新するかを決めないまま公開したケースです。自分たちで更新しやすい作りにするか、更新を任せる形を決めておきます。
制作会社を変えて作り直すとき
今のサイトを作った会社とは別の会社に作り直しを頼むことも、よくあります。そのときは、次のものが手元にあるかを先に確かめましょう。
- ドメインの管理画面のIDとパスワード(名義が自社か)
- サーバーの契約の情報と、管理画面のIDとパスワード
- 今のサイトの管理画面のIDとパスワード
- 会社のメールの設定の情報
前の会社の名義になっている場合は、名義を移す手続きを頼むところから始めます。今の契約に、やめるときの決まり(最低契約期間や解約の連絡の時期)がないかも確かめておきましょう。手順はホームページの制作会社を乗り換える手順でまとめています。
作り直しを頼む会社を選ぶときに見ること
リニューアルを頼む会社を選ぶときは、新しく作るときの選び方に加えて、次の点を見ておくと安心です。
- 今のサイトを見たうえで提案してくれるか:どこを残し、どこを直すべきかを、今のサイトを見て具体的に話してくれるか。
- アドレスの引き継ぎやメールの切り替えに慣れているか:手順を分かる言葉で説明してくれるか。
- ドメインとサーバーを自社の名義にできるか:前のサイトで名義に困った場合は、特に大切です。
- 公開後も相談できるか:作り直したあとの更新や改善まで、続けて見てもらえるか。
選び方のくわしいポイントは、ホームページ制作会社の選び方でまとめています。
リニューアルの進め方
一般的には、次の順番で進みます。
- 相談・今のサイトの確認:目的と困っていることを伝え、今のサイトの状態を一緒に確かめます。
- 見積り・契約:作り直す範囲を決め、見積りの中身を確かめて契約します。
- 構成を決める:残すページ、外すページ、新しく足すページを決めます。
- 原稿・写真の準備:今の文章を見直し、足りないところを書き足し、写真を撮ります。
- 制作・確認:デザインとページを作り、確かめて直します。
- 公開・切り替え:アドレスの引き継ぎの設定をして、新しいサイトに切り替えます。
- 公開後の確認:古いアドレスから正しく案内されているか、問い合わせのフォームが届くかを確かめます。
リニューアルにかかる期間
ページ数や原稿の用意の仕方によって変わりますが、マツケンスタジオの場合、1ページのLPなら数週間〜1か月ほど、会社のホームページなら1〜3か月ほどが目安です。今のサイトの文章や写真をそのまま生かせる場合は短く、文章を書き直したり、写真を撮り直したりする場合は長くなります。公開したい時期が決まっている場合は、そこから逆算して早めに相談するのがおすすめです。くわしい流れはホームページ制作の流れと期間で紹介しています。
作り直したことを伝える
新しいサイトを公開したら、お知らせのページに一言載せておくと、取引先や求職者に「今も動いている会社だ」と伝わります。書く内容は、次のくらいで十分です。
- ホームページを新しくしたこと
- 新しく載せた内容(設備の一覧、事例、採用のページなど)
- ブックマークしているページのアドレスが変わった場合は、その案内
名刺やメールの署名、会社案内に載せているアドレスが変わらないかも確かめておきましょう。今のドメインをそのまま使えば、トップページのアドレスは変わりません。Googleマップの会社の情報に載せているホームページのアドレスも、あわせて確かめておくと安心です。
社内で用意しておくとよいもの
- 今のサイトの管理画面のIDとパスワード、ドメインとサーバーの契約の情報
- 残したいページ、外したいページのメモ
- 新しく載せたい情報(新しい設備、実績、採用の条件など)
- 手元にある写真、会社案内やパンフレット
- 今の問い合わせの数(作り直したあとに比べるため)
全部がそろっていなくても相談はできます。ただ、ドメインとサーバーの情報だけは、早めに確認しておくと、作り直しがスムーズに進みます。
費用だけで決めないために
リニューアルは、見た目を新しくすることが目的ではありません。問い合わせや応募が増える、取引先から信用される、更新しやすくなる。こうした目的に対して、費用が見合うかを考えることが大切です。目的が決まると、どのページに力を入れるべきかが見えてきて、むだな費用も減らせます。
見合うかどうかを確かめるには、作り直す前の問い合わせや応募の数を記録しておき、公開後と比べるのがおすすめです。1件の取引が年にどのくらいの売上になるかを考えると、何件の問い合わせがあれば元が取れるかの目安にもなります。作り直しても問い合わせが増えない場合の見直し方は、ホームページから問い合わせが来ない理由で紹介しています。
まとめ
リニューアルの費用は、新しく作るときと同じ要素で決まり、それに今のサイトの確認、内容の引っ越し、アドレスの引き継ぎといった作業が加わります。まず「全部作り直すか、一部を直すか」を決め、見積りではこれらの作業と、公開後の費用、名義や著作権の扱いが含まれているかを確かめましょう。検索からの訪問を守る設定は、省かないことが大切です。
マツケンスタジオでは、ドメインとサーバーをお客様の名義のまま、最初の相談から公開後まで同じ担当が見ています。公開後の更新や改善も続けてご相談いただけ、自分たちでの更新が難しい場合は、月額サポートで代わりに更新することもできます。
よくある質問
今の文章や写真を生かせる場合は、リニューアルのほうが手間が少なく済むことがあります。ただし、内容の引っ越しやアドレスの引き継ぎの作業が加わるため、必ず安くなるとは限りません。
できます。ただ、スマホ対応や「保護されていない通信」の問題はサイト全体に関わるため、まとめて作り直したほうが手間も費用も少なく済むことがあります。
内容や金額によって、経費にするか資産として扱うかが変わることがあります。会計の扱いは、税理士に確認するのが確実です。
大丈夫です。ドメインやサーバーの名義、管理画面のIDとパスワードが手元にあれば、ほかの会社でも作り直せます。
古いアドレスから新しいページへの案内の設定をし、よく見られていたページの内容を残せば、影響はできるだけ小さくできます。この作業が見積りに含まれているかを確かめましょう。
今のドメインをそのまま使えば、メールアドレスは変わりません。サーバーを切り替える場合は、メールが止まらないように段取りを決めてから進めます。
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