ホームページ制作の費用は何で決まる?中小企業が知っておきたい5つの要素
公開日 / 更新日 | マツケンスタジオ 責任者
- 費用が決まる5つの要素と、依頼先・目的による違い
- 見積りの内訳、毎年かかる費用、見落としやすい追加費用
- 契約で確かめたいこと、依頼の流れ、費用を抑えるコツ
ホームページのご相談は無料です
「ホームページを作りたいけれど、いくらかかるのか分からない」。制作のご相談で、一番よく聞く言葉です。同じ「ホームページ制作」でも、10万円台から数百万円まで幅があるのは、中身がまったく違うからです。
この記事では、費用が何で決まるのかを、制作する側の目線で整理します。仕組みが分かれば、見積りを比べるときに「なぜこの金額なのか」が読めるようになり、必要なものにお金をかけられるようになります。依頼先による違い、見積りの内訳、毎年かかる費用、契約で確かめたいことまで、依頼の前に知っておきたいことを順番にまとめました。
最初に知っておきたい:金額の差は「作業の量」の差
ホームページの費用のほとんどは、人が手を動かす時間です。構成を考える、話を聞いて文章にする、写真を選ぶ、見た目をつくる、スマホでも崩れないように組み立てる、確認して直す。こうした作業が多いほど、金額は上がります。
つまり、見積りが安いときは「どこかの作業が少ない」、高いときは「どこかの作業が多い」と考えると、中身が読みやすくなります。安いことも高いことも、それだけで良い・悪いは決まりません。自分たちに必要な作業が入っているかどうかが大切です。
たとえば、同じ「5ページのホームページ」でも、用意された文章と写真を型に流し込むだけの場合と、社長や現場の方に話を聞いて文章を書き、撮影もして、会社に合わせて見た目をつくる場合とでは、かかる時間がまったく違います。ページ数だけで金額を比べると、この違いが見えなくなってしまいます。
費用を決める5つの要素
ホームページの費用は、大きく分けると次の5つの組み合わせで決まります。
1. ページ数
費用に一番大きく関わるのがページ数です。ページが増えるほど、構成を考える手間、文章、写真、デザイン、確認の作業がそれぞれ増えます。1枚で完結するページと、事業ごとに詳しいページを持つ会社のサイトでは、作る量が何倍も違います。
ただ、ページ数は多ければいいわけではありません。載せたい内容から逆算して決めるのが基本です。たとえば、取引先に信用してもらうことが目的なら、会社概要・事業内容・設備や実績・お問い合わせがそろっていることが大切です。採用にも力を入れるなら、仕事内容や働く人を紹介するページが加わります。どれくらいのページ数が必要かは、ホームページは何ページ必要?で詳しく紹介しています。
2. 原稿と写真
文章や写真を自分たちで用意するか、制作会社に任せるかで費用は変わります。
- 自分たちで用意する:費用は抑えられます。ただ、日々の仕事の合間に文章を書くのは大変で、原稿待ちのまま公開が何か月も延びることがよくあります。
- 聞き取りをして制作会社が書く:1時間ほど話を聞き、文章は制作会社が作ります。手間は減り、読む人の目線で書かれた文章になりやすくなります。
- 写真:いまはスマホでも十分きれいに撮れます。撮り方のコツを押さえて自分たちで撮るか、撮影を頼むかで費用が変わります。
現場のある会社では、設備や作業の様子、働く人の写真が、文章よりも多くのことを伝えてくれます。写真の用意のしかたはホームページに載せる写真と文章の用意のしかたでまとめています。
3. デザイン
用意された型(テンプレート)に当てはめるか、会社に合わせて一からつくるかで変わります。型を使うと安く早くできますが、ほかの会社と似た見た目になりやすく、載せたい内容に合わせにくいこともあります。一からつくる場合は、会社の雰囲気や伝えたいことに合わせて、見せ方を決められます。
デザインは「見た目の好み」だけの話ではありません。取引先の担当者が知りたいこと(何ができるか、どんな設備があるか、どこにあるか)にすぐたどり着けるか、という並べ方の工夫も含まれます。
4. 機能
どんな機能を入れるかでも費用は変わります。よくあるのは次のようなものです。
- お問い合わせフォーム(図面やファイルの添付ができるものなど)
- お知らせや施工事例を、自分たちで追加・更新できる仕組み
- 資料請求や見学会の予約
- 英語など、ほかの言語のページ
機能ごとに、費用への関わり方は少しずつ違います。
- お問い合わせフォーム:名前と連絡先と内容を送るだけの形なら、手間はそれほどかかりません。図面の添付、入力内容による振り分け、自動の返信メールなどを足すほど、作る量と確かめる量が増えます。
- 自分たちで更新できる仕組み:お知らせや事例を管理画面から足せるようにすると、作るときの費用は上がりますが、公開後に頼む回数は減ります。更新する人が社内にいるかどうかで、入れるかを決めるのがおすすめです。
- ほかの言語のページ:翻訳の費用に加えて、ページの数がそのまま増えるため、費用への影響は大きめです。海外の取引先が実際にどのくらいいるかを考えて決めます。
最初からすべてを入れる必要はありません。本当に使うものから入れて、あとから足すこともできます。更新の仕組みとしてよく使われるWordPressが自社に必要かどうかは、ホームページにWordPressは必要かで紹介しています。
5. 作ったあとの管理
公開して終わりではありません。お知らせの更新、文章や写真の差し替え、ドメインやサーバーの更新の見守り、セキュリティの更新。これらを誰がするのかで、月々の費用が変わります。
依頼先による費用の違い
同じ内容でも、どこに頼むかで費用と手間のかかり方が変わります。それぞれの特徴を、費用の面から整理します。
| 依頼先 | 費用の傾向 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 制作会社 | 構成・文章・デザイン・公開後まで任せられる分、費用は高めになりやすい | どこまでが費用に含まれるか、会社によって大きく違う |
| 個人の制作者 | 会社より費用を抑えやすく、やりとりが早いことが多い | 病気や廃業などで連絡がつかなくなったときの備え |
| 作成ツールで自作 | 月々の利用料だけで始められる | 文章・写真・構成を自分たちで考える時間がかかる |
自作は費用だけを見ると一番安く見えますが、社内の誰かが時間を使って作ることになります。構成を考え、文章を書き、写真を選び、スマホでの見え方を確かめる。この時間を本業に使えたらどうか、という目で比べてみると、判断しやすくなります。反対に、ページ数が少なく、社内にパソコンが得意で文章を書ける人がいる場合は、自作から始めるのも一つの方法です。
制作会社と個人の制作者の違いは、主に「任せられる範囲」と「続けて頼めるか」です。会社は担当が休んでもほかの人が対応できることが多く、個人は一人で全部を見る分、話が早く伝わりやすい面があります。
どの依頼先でも共通して大切なのは、ドメインとサーバーを自社の名義にしておくことです。依頼先が変わっても、アドレスとサイトを手元に残せます。月額制の格安サービスを考えている場合は、格安ホームページ制作・サブスク型のデメリットも参考にしてください。
目的・種類による違い
ホームページの目的によって、必要なページと作業が変わり、費用も変わります。
会社の信用を伝えるホームページ
取引先や金融機関、求職者が「どんな会社か」を確かめるためのサイトです。会社概要、事業内容、設備や実績、アクセス、お問い合わせが中心です。ページ数は少なめでも、内容が正確で新しいことが大切です。新しい取引の前に、相手の担当者が会社名で検索して確かめる、ということはよくあります。そのときに住所や電話番号、事業の中身がすぐに分かり、スマホでも読みやすいことが、費用をかけるべきところです。凝った動きや機能は、このタイプでは後回しにしても困りません。
問い合わせを増やすためのホームページ
新しい取引先から相談をもらうためのサイトです。事業内容や対応できる仕事を詳しく書き、事例や設備のページを充実させるため、ページ数と原稿の量が増えます。検索で見つけてもらうための言葉選びも費用に関わります。
採用のためのページ
仕事内容、一日の流れ、働く人の声、募集要項などを載せます。聞き取りや撮影が増えるため、その分の費用がかかります。くわしくは採用ページで応募が増える書き方で紹介しています。
1ページで完結するLP
一つのサービスや製品だけを伝えるページです。ページ数は1つでも、読む人を問い合わせまで案内する構成をしっかり考える必要があります。LPについてはLP(ランディングページ)とは?でまとめています。
業種によって費用が変わるところ
業種そのものより、「その業種で取引先が何を見るか」によって、必要なページと作業が変わります。
- 製造業:設備の一覧や、加工できる素材・大きさ、加工の事例を見て依頼先を決める取引先が多いため、設備や事例のページの作り込みが費用に関わります。くわしくは製造業のホームページに載せたい「設備一覧」と「加工事例」の書き方で紹介しています。
- 建設業・工務店:施工の事例が判断の材料になるため、事例を自分たちで足していける仕組みを入れることが多くなります。建設業のホームページに載せたいことも参考にしてください。
- 運送業:荷主向けの情報と、ドライバーの募集の両方を載せることが多く、採用のページに力を入れる分、ページ数が増えやすくなります。運送会社のホームページに載せたいことでまとめています。
どの業種でも、現場の写真と、具体的な事例があるかどうかで、伝わり方が大きく変わります。撮影と聞き取りに少し費用をかける価値があるところです。
見積りに出てくる内訳と、その中身
制作会社の見積りには、次のような項目が並ぶことが多いです。それぞれ何の作業なのかが分かると、金額の差の理由が見えてきます。
| 項目 | どんな作業か |
|---|---|
| ディレクション費 | 打ち合わせ、進行の管理、確認のやりとりなど、全体をまとめる作業 |
| 企画・構成 | どのページに何を載せるか、読む人がどう進むかを決める作業 |
| デザイン | 見た目をつくる作業。トップページと、それ以外のページで分かれることが多い |
| コーディング | デザインを、ブラウザで表示できる形に組み立てる作業 |
| 原稿作成・撮影 | 聞き取りをして文章を書く、写真を撮る作業 |
| CMS導入 | お知らせや事例を自分たちで更新できる仕組みを入れる作業 |
| スマホ対応(レスポンシブ対応) | スマホやタブレットでも見やすく表示されるようにする作業 |
| サーバー・ドメイン・SSLの設定 | サイトを置く場所とアドレスを用意し、「https」で表示されるようにする作業 |
スマホ対応は、今はほとんどの場合に必要です。Googleは、スマホで見たときのページの内容をもとに検索の評価をすると公表しており、スマホでもパソコンでも同じページが見やすく表示される作り方(レスポンシブ デザイン)をすすめています。SSLの設定をしていないと、ブラウザに「保護されていない通信」と表示されます。くわしくは「保護されていない通信」と出るのはなぜ?で紹介しています。
見積りの読み方や、「一式」と書かれていたときの確かめ方は、ホームページの見積りの見方でまとめています。
ページ数ごとの費用の考え方(例)
制作会社によって金額は大きく違いますが、ページ数ごとの考え方の例として、マツケンスタジオの「事例づくりモニター」の価格を紹介します(税別・ページ数と内容は目安です)。
| ページ数 | 向いている会社 | 価格の例 |
|---|---|---|
| 1ページ | 一つのサービスを伝えたい | 15万円〜 |
| 2〜5ページ | はじめて会社のサイトを作る | 30万円〜 |
| 6〜20ページ | 仕事と人材の両方を呼び込みたい | 60万円〜 |
| 21ページ以上 | 採用や複数の事業に力を入れたい | お見積り |
このように、ページ数の区切りで金額の目安を出している制作会社は多く見られます。ただ、同じページ数でも、原稿を誰が書くか、撮影があるか、更新の仕組みを入れるかで金額は変わります。目安の表は「入り口」として使い、最後は自社の内容で見積りを取って確かめましょう。
「相場」の情報を見るときの注意
インターネットで「ホームページ制作 費用」と調べると、さまざまな相場の数字が出てきます。参考にはなりますが、見るときには次の点に気をつけましょう。
- 何を調べた数字か:大きな会社の案件を多く含む数字と、小さな会社の案件が中心の数字では、まったく違う値になります。
- 平均か、真ん中の値か:平均は、一部の大きな案件に引っぱられて高く出やすくなります。「半分の案件はこの金額以下」という真ん中の値も合わせて見ると、実感に近くなります。
- 何が含まれた金額か:原稿づくりや撮影、公開後の管理が含まれているかどうかで、同じ規模でも金額は変わります。
相場は「だいたいこのくらいの幅がある」と知るために使い、実際の金額は、自社の内容を伝えて見積りを取って確かめるのが確実です。
毎年・毎月かかる費用
制作費とは別に、ホームページを持ち続けるための費用がかかります。
- ドメイン代:会社のアドレス(◯◯.co.jp など)の費用。年に数千円ほどが目安です。
- サーバー代:ホームページを置いておく場所の費用。会社のメールアドレスも使う場合は、月1,000円前後が目安です。
- 管理・更新の費用:更新や修正を制作会社に任せる場合の月額費用です。
ドメイン代とサーバー代だけなら、合わせて年に2万円前後が一つの目安になります。ここに、更新を任せる場合の月額費用が加わります。ドメインとサーバーの違いや選び方は、ドメインとサーバーとは?でくわしく紹介しています。
注意したいのは、ドメインやサーバーが誰の名義になっているかです。制作会社の名義になっていると、契約をやめたときにホームページやアドレスを引き継げないことがあります。依頼する前に、必ず確認しておきましょう。
管理費に含まれることが多い作業
「月額の管理費」と一言でいっても、中身は会社によって違います。よく含まれるのは次のような作業です。
- サーバーやドメインの契約の更新を見守る
- サイトのデータを定期的に保存しておく(バックアップ)
- 更新の仕組みや部品を新しい版にして、セキュリティを保つ
- お知らせの掲載や、文章・写真の差し替えを代わりに行う
- 見られているページや問い合わせの数を確かめて、改善を提案する
どこまでが月額に含まれ、どこからが別料金かを、見積りの段階で一覧にしてもらうと比べやすくなります。更新を代わりに頼む回数が少ない会社なら、月額を抑えて、必要なときだけ頼む形も考えられます。
数年の合計で考える
制作費が安くても、月々の管理費が高いと、数年で見ると逆転することがあります。比べるときは、「制作費+(月々の費用×12か月×年数)」で、3年や5年の合計を出してみるのがおすすめです。反対に、制作費が高めでも、自分たちで更新できる作りなら、月々の費用は抑えられます。管理費の中身はホームページの維持費・管理費の相場でまとめています。
見落としやすい追加費用
見積りの金額だけで比べると、あとから思わぬ費用がかかることがあります。次のような項目が含まれているかを確かめておくと安心です。
- 公開後の修正:「公開後の文章の直しは1回ごとに費用がかかる」という契約もあります。
- 確認・修正の回数:デザインの直しは何回までが費用に含まれるか。回数を超えると追加になる契約もあります。
- 写真やイラストの購入:有料の素材を使う場合、その費用が別になっていることがあります。
- ドメインの引き継ぎ:今のドメインを使い続ける場合、手続きの費用がかかることがあります。
- ページの追加:あとからページを足すときの費用を、先に聞いておくと予算が立てやすくなります。
- 今のサイトからの移し替え:作り直しの場合、今の文章や事例を新しいサイトに移す作業が別になっていることがあります。作り直しの費用はホームページのリニューアル費用の相場と内訳でまとめています。
見積りが安すぎると感じたときに確かめること
ほかの会社より大きく安い見積りが出てきたら、すぐに飛びつかず、次の点を確かめてみましょう。安い理由が分かって納得できれば、よい選択になることもあります。
- 文章と写真は誰が用意するか:自分たちで全部用意する前提になっていないか。
- デザインは型を使うか:型を使うなら、載せたい内容がその型に収まるか。
- 月額の費用と契約の期間:制作費を安くして、月額の費用で長く払う形になっていないか。最低契約期間や、途中でやめるときの費用も確かめます。
- 名義とデータ:ドメインやサーバーが制作会社の名義になっていないか。契約をやめたとき、サイトのデータを受け取れるか。
- 公開後の修正:文章を1行直すだけでも費用がかかる契約になっていないか。
費用が上がりやすい進め方
同じ見積りから始めても、進め方によって、最後の金額が上がってしまうことがあります。制作の現場でよくあるのは次のようなケースです。
- 途中で目的やページが変わる:デザインができてから「採用のページも足したい」となると、構成から考え直す部分が出ます。最初の打ち合わせで、載せたい内容をできるだけ出しておくと防げます。
- 確かめる人が途中で増える:担当者と進めていた内容を、公開の直前に社長や別の部署が見て大きく直す、という流れです。早い段階で、決める人に一度見てもらうのがおすすめです。
- 原稿や写真が届かない:作業が止まり、期間が延びます。契約によっては、延びた分の対応が追加になることもあります。
- 「とりあえず全部入り」にする:使うか分からない機能やページを入れると、作る費用も、公開後に管理する手間も増えます。
どれも、最初に「何のために、何を載せるか」と「誰が決めるか」を決めておくことで、多くは防げます。
契約の前に確かめておきたいこと
費用の話と一緒に、契約の中身も確かめておくと、あとで困ることが減ります。
著作権を誰が持つか
著作権法では、文章やデザインなどの著作権は、それを作った人に生まれます。制作会社に頼んだ場合、契約で取り決めをしていなければ、デザインや文章の著作権は制作会社に残ると考えておきましょう。著作権は契約で譲り受けることができますが、翻案(手を加えて作り変えること)などの権利は、契約書に書いていないと譲った側に残ると推定されます(著作権法第61条)。あとでほかの会社に直してもらうことも考えて、「自社で自由に直したり使ったりできるか」を契約書で確かめておくと安心です。
データを受け取れるか
サイトのデータや、管理画面のIDとパスワードを受け取れるかを確かめます。ドメインやサーバーと同じく、手元にあればほかの会社に引き継げます。作成ツールや月額制のサービスで作った場合は、そのサービスの中でしか使えず、データを持ち出せないこともあります。契約の前に、やめるときにどんな形でデータを受け取れるかを聞いておきましょう。乗り換えの手順はホームページの制作会社を乗り換える手順でまとめています。
公開前の確認と、直しの範囲
公開の前に、どのページを、どのくらいの期間で確かめるのか。その確認で見つかった直しは、どこまでが費用に含まれるのか。ここが決まっていないと、「直してほしい」「それは追加です」という行き違いが起きやすくなります。誤字や表示の崩れは直してもらえるのか、構成の変更は別なのか、といった線引きを先に話しておくと安心です。
支払いの時期と、途中でやめるときの決まり
着手のときと公開のときに分けて払うのか、公開後にまとめて払うのかは、会社によって違います。月額の管理費がある場合は、最低契約期間と、やめるときに何が返ってくるかも聞いておきましょう。
見積りを取る前に決めておくこと
次の3つが決まっていると、見積りの比較がしやすくなり、制作会社からの提案も的確になります。
- ホームページで何を増やしたいか:問い合わせ、応募、取引先からの信用など。目的によって、力を入れるページが変わります。
- 載せたい内容:事業内容、実績、設備、採用など。書き出してみると、ページ数の目安が見えてきます。
- 誰が更新するか:自分たちで更新するのか、任せるのか。仕組みと月々の費用に関わります。
あわせて、予算の上限と、公開したい時期も伝えられると、その中でできることを制作会社が提案しやすくなります。予算を伝えると高く見積もられるのでは、と心配される方もいますが、上限が分かっていたほうが、優先順位をつけた提案を受けやすくなります。
見積りを頼むときのメモの例
次のような内容を箇条書きにして渡すと、複数の会社に同じ条件で見積りを頼めます。
- 会社の事業内容と、主な取引先(どんな会社からの相談を増やしたいか)
- ホームページで増やしたいこと(問い合わせ、応募、信用など)
- 載せたいページの候補(会社概要、事業内容、設備、事例、採用、お問い合わせなど)
- 文章と写真をどこまで自分たちで用意できるか
- 公開後、誰が更新するか
- 今のサイトのアドレスと、ドメイン・サーバーの契約の状況(あれば)
- 予算の上限と、公開したい時期
すべて埋まっていなくても大丈夫です。分からないところは「未定」と書いておけば、打ち合わせで一緒に決められます。
依頼の流れと、かかる期間
費用と同じくらいよく聞かれるのが、「どのくらいで公開できるか」です。一般的には、相談・見積り、構成を決める、原稿と写真の準備、デザインと制作、確認と修正、公開、という順に進みます。
期間はページ数と原稿の用意の仕方で変わります。マツケンスタジオの場合、1ページのLPなら数週間〜1か月ほど、会社のホームページなら1〜3か月ほどが目安です。原稿や写真がそろうのを待つ時間が、期間を左右することが多いです。展示会や新年度の採用など、公開したい日が決まっている場合は、そこから逆算して早めに相談するのがおすすめです。急ぎで進めると、確認の時間が足りなくなったり、作業を詰めるために費用が上がったりすることがあります。くわしい流れはホームページ制作の流れと期間で紹介しています。
費用が見合うかを考える
ホームページの費用は、「いくらかかるか」だけでなく、「何を得られれば見合うか」で考えると、判断しやすくなります。
- 新しい取引先からの問い合わせ:1件の取引が年にどのくらいの売上になるかを考えると、何件の問い合わせがあれば元が取れるかが見えてきます。
- 採用:求人広告にかけている費用や、人が足りないことで断っている仕事と比べてみます。
- 信用:取引先が会社を調べたときに、古い情報やスマホで崩れるページが出てこないこと。数字にしにくいですが、取引の入り口で大切な点です。
効果を確かめるために、今の問い合わせや応募の数を、作り直す前に記録しておくのもおすすめです。公開後と比べられるので、次にどこへ費用をかけるかを決める材料になります。
目的がはっきりすると、力を入れるページと、後回しにできるページが分かれます。結果として、むだな費用も減らせます。作ったのに問い合わせが来ない場合の見直し方は、ホームページから問い合わせが来ない理由でまとめています。
公開したあとに、費用をかける価値があること
ホームページは、公開したときが完成ではありません。公開後に少しずつ手を入れることで、問い合わせにつながりやすくなります。予算を考えるときは、制作費だけでなく、公開後に使う分も少し残しておくのがおすすめです。
- 事例やお知らせを足していく:新しい事例が増えると、取引先に「今も動いている会社だ」と伝わります。
- Googleマップの情報を整える:会社名で調べたときに出てくる情報です。無料で始められます。くわしくはGoogleマップで選ばれる会社の共通点で紹介しています。
- AIに正しく紹介してもらう:ChatGPTなどで会社を調べる人も増えています。会社の情報を正確に、分かりやすく書いておくことが基本です。ChatGPTに自社を紹介してもらうには?でまとめています。
- 見られ方を確かめて直す:どのページが見られていて、どこで読むのをやめているかを見て、文章や並べ方を直します。
費用を抑えるコツ
- 少ないページから始める:最初は必要なページだけで公開し、実績や採用のページをあとから足していく進め方があります。
- できることは自分たちで:写真をスマホで撮る、載せたい情報を箇条書きで用意するだけでも、手間と費用は減ります。
- 今ある資料を生かす:会社案内やパンフレット、提案書に書いてある内容は、ホームページの原稿のもとになります。
- 確認する人を決めておく:社内で確認する人が多いと、直しのやりとりが増えます。最終的に決める人を先に決めておくと、進みが早くなります。
- 補助金を調べる:小規模事業者持続化補助金など、ホームページ制作が対象になる制度があります。ホームページの費用だけでは申請できないなどの条件や、公募の時期が決まっているので、最新の要項を確認しましょう。くわしくはホームページ制作に使える補助金で紹介しています。
反対に、削らないほうがいいのは、ドメインとサーバーを自社の名義にすることと、スマホで見やすくすることです。どちらも、あとから直すと手間と費用が余計にかかります。
まとめ
ホームページの費用は、ページ数・原稿と写真・デザイン・機能・作ったあとの管理の5つで決まり、依頼先や目的によっても変わります。見積りを比べるときは、金額の大小だけでなく、内訳に何が含まれているか、毎年かかる費用はいくらか、契約で著作権やデータの扱いがどうなっているかを確かめましょう。作ったあとに困らないかを基準に比べると、納得できる依頼先が見つかります。
マツケンスタジオでは、ドメインやサーバーをお客様の名義のまま、手続きから公開後の更新までお手伝いしています。最初の相談から公開後まで同じ担当が見ており、自分たちでの更新が難しい場合は、月額サポートで代わりに更新することもできます。くわしくは事例づくりモニターをご覧ください。
よくある質問
型を使ったデザイン、原稿や写真は自分たちで用意、作ったあとの更新は別料金、といった形で費用を抑えていることが多いです。どこまでが費用に含まれているかを確かめて比べるのがおすすめです。
小規模事業者持続化補助金など、ホームページ制作が対象になる制度があります。ただし、ホームページの費用だけでは申請できないなどの条件や公募の時期が決まっているため、最新の要項を確認する必要があります。
ドメイン代やサーバー代はかかりますが、更新を自分たちで行えば、制作会社への月額費用はかけずに運用できます。その場合は、自分たちで更新しやすい作りにしておくことが大切です。
ページ数、原稿や写真を誰が用意するか、デザインを一からつくるか、作ったあとの管理が含まれるかなど、中身が違うためです。同じ条件を伝えて見積りを取ると、比べやすくなります。
できます。載せたい内容や目的を聞いたうえで、ページ数ごとの目安を出してもらうと、予算を決めやすくなります。上限が決まったら伝えると、その中でできることを提案してもらいやすくなります。
契約の内容によります。著作権やデータの扱いを契約書で確かめ、自社で直したり使ったりできる形にしておくと安心です。管理画面のIDとパスワードを受け取っておくことも大切です。
「何から始めればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。町工場発のマツケンスタジオが、ドメインの取得から公開後の更新まで、まるごとお手伝いします。いまは毎月3社まで、特別な価格で制作する「事例づくりモニター」も受け付けています。